英語学の文法研究に大きく2つがあるようです.
・規範文法 (prescriptive grammar)
⇒「正しい」文法を定めると同時に、そこから外れた「間違った」文法を禁止する。
・記述文法 (descriptive grammar)
⇒言語事実は観察されるがままに記述し、分析すべきであるとする。
英文法は,上記のおおむね上位概念である2つの概念,すなわち,art(技)としての文法とscienceとしての文法として捉えるのがいいようです.Murrayの「英文法」(18世紀)の流れを組む言語運用を目標としている規範文法はartであり,一方,科学文法はscienceであり,現象の観察,法則化を行う.
(文法)
1.art : 規範文法-実用文法
⇒言葉を正しく書いたり話したりするための技術
2.science : 科学文法-普遍文法-理論文法-記述文法-説明文法
⇒言語の法則を見つけるための科学
文法が,ネイティブ的な概念を示すには,分類,分析だけでは良くなく,総合的で原理的な法則が大切ということ.要するに,scineceに裏づけられたartが必要ということになり,artに加えて,統合的で原理的な説明も求められるのだろう.「ここでは、"s"が付きます。」,「この時制はこの形態になります。」だけでなくて,「現在完了時制は、過去の時点で始まった事が、現在までつながりを持っていることを示す。」などの説明が,その概念を把握させると思う.
実用英語の習得にも,科学文法に裏づけられた規範文法が必要になり,比較言語学,語源学,形態論,統語論,音声学は、裏付けのために役立てられる.scineceに裏づけられたartの感覚を,子供が言語を学ぶように経験的に知るのが本来自然なのだろう.
「関係詞連鎖」の英文の文法解説が出てました.文法的裏づけは,あまりなじみがないと思うのでまとめました.詳細は【出典】をご覧下さい.「関係詞連鎖」が文法書にどのように書かれているかは,【関連】①に詳しく載っていました.
”the only actor and director she believed had the toughness to play Zatoichi and the clout to turn the blind swordsman into an international name: Takeshi Kitanoasahi.com : English 朝日新聞社のasahi.com Asahi Weekly, January 25, 2004より引用
「関係詞節の中に that 節があり、関係詞がその that 節中で働く現象(ただし、that 自体は省略されています)」を「関係詞連鎖」といいます。ところで「関係詞連鎖においては主格の関係代名詞であっても省略できる」というルールがあります。”
⇒the only actor and director←修飾She believed that he had the toughness to play Zatoichi and the clout to turn the blind swordsman into an international name
⇒the only actor and director who she believed had the toughness to play Zatoichi and the clout to turn the blind swordsman into an international name
⇒上記例文
【出典】
asahi.com : English
【関連】
①連鎖関係節
②英文法・語法に関するQ&A
③asahi.com : English